あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
「うまくやってますか?」
ガチャとドアを開けて声をかければ、
「・・・これはいったい?」
目の前には惨状が広がっていた。
汚れまくった台所、足の踏み場もないゴミだらけの床。
昨日からは想像できないほどゴミであふれかえっていた。
みんなは、といえば努力をしているのは伝わってくるのだけど、さらにひどくしているというか…。
「あー、莉子いいとこに。・・・統率とってください」
珍しくあの千景が苦笑するほどだ。
私は一つため息を落とし、髪の毛を腕につけていたゴムで縛った。
「じゃあ、まず龍と葵で洗い物の片づけ、千景と紘は空き缶拾い、私と陸は燃えるゴミの回収、いいですね?」
『はーい』
なんとも気の抜けた返事とともに私たちは動き出した。