あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

 それぞれ感想を挟みながら陸は次のページへとめくる。

 アルバム自体はそんなにページ数は多くなく、数枚という程度のように見える。

「これは龍の珍味菓子を試食した時だな」

 写真では色んなやばそうなお菓子が並べてあり、それをほおばる龍とうげぇという顔で見ているみんながいた。

 ほほえましいな。

そして、また陸が次のページをめくる。

「あーこれも懐かしいな」

 みんな楽しそうに笑っているのでこっちも思わず頬が緩んだ。

 そうやって何枚か見た後、最後のページには写真が裏向けに一枚挟まっていた。

「これだけ、あとから追加したみたいですね」

「まぁ、俺らテキトーだしね。これってなんだっけ?」

 そういいながら千景が写真を裏返した。
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