あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
愛しい娘に早く会いたいのだろうか。
それとも、その逆なのだろうか。
どちらにせよその愛が偽物であろうが、なかろうが利用できるものを利用するという私には関係のないことだ。
さて、話がそれたが。
いつごろか、と聞かれ私はデスクにたてられたカレンダーを見やった。
日本では夏休みと言ったところか。
本当は秋、文化祭ごろには帰りたいと思っていたけれど少しやることが増えてしまった。
それに。
あいつを野放しにするのも悪くない。
そろそろあいつは気づくだろう。
そもそも今まで気づかないほうが不思議だったのだが、まぁそれも仕方ない。
気づかなかった理由もあいつは悟っているだろうから。