あの日の桜はⅡ【大幅修正中】


 なんか缶コーヒーが良いって言ってインスタントは作らないし、残りの三人て言っても来ない日もあるからあまり減らないのになぁ。

 誰かが飲んだのだろうか。

 そんなことを思いながら私は陸からカップを受け取り、口元に運んだ。

 暖かい甘いココアが口の中に広がる。

 夏なのに暖かいものを飲みたくなる時というのはこう言う時なのかもしれない。

 ちらりと窓の外を見ればまだ雨は降っているらしく部屋の中も湿った空気が漂っている。

 今年は梅雨が短かったから夏に結構ふるのかなぁ、とか思いつつカップは机に戻した。

「おいしかったです、ありがとうございました」
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