あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
そう微笑めば陸は一瞬、照れくさそうな顔をし、そして、ソファから立ち上がった。
「よかった。じゃあ、俺用事だからいくな」
もしかして私が落ち着くのを待っていてくれたんだろうか。
そう言う所優しいんだよね。
「はい、いってらっしゃい」
優しさに甘えながら部屋を出ていく陸に微笑んだ。
ガチャと音を立てて扉は閉まり、部屋は私一人の静かな空間になった。
雨の降る音と時計の針の音だけが部屋に響く。
お風呂に入ったせいか空だがぽかぽかと暖かくなって気がした。
どっちかというと熱いくらい。
んー、ココアであったまったとか?
私は重くなっていく目をこすり、ソファにもたれた。