あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
俺はただ、呆然と立っていた。
気付くも何も、確かに頬に赤みが差しているなとは思った。
だけど、それが熱からの赤みだったとは夢にも思わなかった。
何故?
普通に考えてその可能性のほうが高かったのに。
雨の中走って、風邪をひかないわけがない。
いくら俺が疲れていたって気付く事くらいできたはずなのに。
さらに募る罪悪感俺はおもいっきり太ももに拳をぶつけた。
そして、そのまま治療箱の中から冷えぴたを探し、千景の部屋へと急いだ。