あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
葵はしぶしぶ頷くとありがとうと一言言って部屋を出ていった。
閉まったドアから視線を落とした。
まだ体が熱い気がする。
こんな熱が出たのは久しぶりだなぁ。
おでこに手を当てながらそんなことを思った。
というか、まだここで寝ていていいのだろうか。
誰の部屋かわからないのに、と思いながらも体が重く、瞼が閉じていくのを止められない。
私は葵が持ってきてくれた水を一口だけ含むと台に戻し、もう一度瞼を閉じた。