あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

「もしもし?」

『あ、莉子か。葵から聞いた。今日はゆっくり休めよ』

「いやいや、そうじゃなくって今からでもいけるんですけど・・・」

『今日は休めって、あさっての用意でもしてろ、なぁ?あ、それとなんで敬語なんだ?』

「・・・はぁ。分かりました。休ませてもらいます。それと、あくまでもこれは“理事長”のお願いであるために引きうけたことなので!私は行きたくて行ってるんじゃないんですー、じゃあ!」

 それだけ言うと私は通話終了のボタンを押した。

 もしかしたら、紘が起きてしまうかもと思い小さな声と敬語で話したけれど大丈夫だったかな?

 そんなことを思いながら、私はそろーっとタオルケットから足を抜こうとしたが。

「莉子、起きたのか?」
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