あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
眠そうな目をこすりながら紘が目を覚ました。
「はい、その、ありがとうございました」
紘は少しだけ頬を緩ませると頷いた。
「もう大丈夫なのか?」
「はい、たぶん大丈夫です、とりあえずここから出ましょうか」
紘はむくっと立ち上がるとドアを開けた。
私はベッドから体を起こし、スマホなどをポケットに突っ込んでから紘に続く。
共用スペースに出るとまだ、朝だというのに葵と陸がいた。
昨日はここに泊ったのか。
私のせいだよね・・・本当に悪い事をした。
「紘、朝ご飯は食べますよね?」
「あぁ、作ってくれるのか?」