あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

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「ごめん莉子、待たせてっ!」

 私のほうが先に買い終わったらしく、店の外のソファに座っていると陸たちがこっちにやってきた。

 結局、誰とも相談せずに買い物しちゃったけど、ま、いっか。

 私はソファから立ちあがった。

「いいもの買えましたか?」

 陸は笑顔でおうと頷くと手に持っている袋を掲げた。

 後ろにははぁ、とため息をつく葵といまだ眠そうな紘がいた。

 大方、振り回された感じだろう。

 ポケットに入れておいた、スマホを取りだし時刻を確認するともうすでに11時になろうとしていた。
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