あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
時間の流れって速いものだ。
「じゃあ、そろそろ時間なので私は行きますね、今日はお付き合いくださり、ありがとうございました」
ぺこりと頭を下げる。
「いやいや、莉子ちゃんのほうこそごめんね、俺らほったらかしだったし」
顔を上げると両手を振って否定している葵とそうだぞと犬みたいな目で見つめる陸がいた。
やっぱり、陸と龍って似てるんだよなぁ。
龍も犬、いや、あれは猫だな。
うん、猫だ。
猫と犬ってどれだけこの族はペット飼ってんだよって感じだよね。
なんて、思いながら紘をみた。
「紘も、ありがとうございました。いいの買えました?」