あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

 両手を出し、くださいのポーズをするとしぶしぶカバンから袋を出した。

 私はそれを受け取り、中を確認する。

 中には肌色のテーピング用テープが入っていた。

「今日、持ってこさせたってことは近々何かあるのか?」

 海里がはぁ、とため息をつきながらソファに腰を下ろした。

 そこ、荷物いっぱいあるのに。

「まぁ、そんなとこ」

 私はガラスのコップに買い置きしているアイスコーヒーを注ぎながらはぐらかした。

 海里にばれるとあとあと面倒くさい。

 玲は知っているけどあまりそう言う事は海里とはやりとりしないため、海里は知らないと思う。
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