あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
俺も付いていくとかいいそうだからな、どっちも。
さすがに玲は学校の仕事があるため、来たくても来れない。が、海里は個人営業なので休もうと思えばいつでも休めちゃうという楽な仕事なのだ。
その代わり、責任はすごく重い。
でもまぁ、あんなところでやっていても食っていけるくらい稼いでるもんな。
「これは、なんだ?」
アイスコーヒーを持っていくと海里がさっき買ったばかりの水着の袋を見て首をかしげている。
・・・人のものあさりすぎじゃない?
「海里、さっきから己の家のようにくつろいじゃってるけど、ここ私の家だから。ちなみにそれは私の所有物だから。分かる?」
私は急いで海里の手から紙袋を奪い去ると代わりにグラスを渡した。