あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
中身がみられていなくてよかった。
「そっけねぇな。見せてくれたっていいじゃねぇか」
「ダメなものはダメ。それよりもそれ飲んだら出てってね。私は忙しいの」
ちょっと冷たいくらいが海里には丁度いい。
それに、準備をするのに海里が邪魔だし。
「はぁ?俺やっぱりお前の犬のようじゃねぇか」
「え、そうじゃないの?」
「・・・もう持ってこねぇぞ?」
「優しい海里くん、ありがとうございましたー」
なかばというか全体的に棒読みでしれっとした目を向けると海里は呆れた顔を向けた。
「そんなんで本当に隠せると思ってんの?」
妙に鋭い言葉に私は無表情にもどす。
そんなの、思ってるわけないじゃん。