あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
「もし“次”が来るようなことがあればその時に考えればいい。この問題は一筋縄じゃいかないことだって海里も分かってるでしょ?」
「…そんなこと言われるまでもねぇが、大人の忠告は聞いといた方がいいぞ」
これ以上私に何を言っても返事は変わらない事を知ってか、海里は呆れた顔を見せた。
”大人”とか、数歳違うだけでそんなに変わるものかと玲をみていると言いたくなる部分もあるが、まぁ、その大人の助言は割と的確だったりもする。
別にそれは”大人”というくくりではなくて海里の場合、いろんな情報が集まってくるため、助言が的確なだけなのだが。
繁華街、裏世界、社会のいざこざなんてものはそこらへんに転がりまくっている。
それをうまい事集めてしまうのがこの”大人”のすごいとこなんだけど。