あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
「どうだか、ま、今日は俺もこれからあっちに用があるし帰るわ」
用があるのに呼び出して悪かったなぁ、とちょっとだけ思った。
ちょっとだけ。
どうせ、ようっていったって対した事ではないと思うし。
「そう。じゃあくれぐれも気をつけてね」
玄関までついていき、靴を履いた海里に声をかけた。
「わかってるって、じゃあな」
右手をひらりとさせ、海里はドアを開け出て行った。
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