ぁなたの元へ
家に帰ると、あることが頭の隅に引っ掛かり始めた。








…恭斗……



どうしよう…






愛…まだ恭斗と別れてないんだよね…



もう5ヶ月も会ってない。


この時にはすでに愛の恭斗に対する気持ちは“愛”から“情”に変わっていたんだろうな。


けど、愛はその事に気付いていないフリをしてたんだ。






きっと、あなたもだよね?





ねぇ、恭斗…?




そんなことを考えていると急に携帯が鳴った。


…♪〜



あ…この曲は……


恭斗だ…。


―受信 恭斗
今度の日曜日、祭り行く〜?


あ、そっか!!もぉそんな時期だ!!


―送信 恭斗
行く〜♪私、浴衣着て行こ〜(☆∨☆)





おかしいな…


前だったら、跳びはねるくらい嬉しい事だったのに…何か前とは違う気がする…――



そして心のどこかでは“先輩と”って思ってる自分がいた。



そんな気持ちをごまかすように、愛は眠りについた。
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