ぁなたの元へ

現実

それからしばらくたつと、撮影大会も終わり、
なんだかまったりした雰囲気――





先輩と写真が撮れて浮かれていた愛は



“香絵と一緒にいよう”



なんてことはすっかり忘れてしまっていた。





『麻美ぃ〜!!先輩と写真とれたぁ♪かなり幸せ!!』




『ぉ〜!!すごいじゃん。で?アドレスとか聞いたの?』




『いや…それはまだ…』



『じゃあ、あの状況なんとかしないとね。』





麻美が指を指した方向には…


村木先輩と香絵が二人並んで楽しそうに話していた。


それを見た瞬間、現実に引き戻された。




あ…香絵の側にいようって決めてたのに!!



『やっぱり先輩…香絵を狙ってるのかなぁ〜…』


『…かもしれないけど、…愛もあっち行った方がいんぢゃない?』



『うん…そうする!!』



『なんかあったら言いなよ?』



『うん!!マヂありがとね!!』






香絵に言われて、先輩と香絵の所まで行った。
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