ぁなたの元へ
第3話

始まり

次の日―


愛は教室に入るなり、麻美のとこに向かった。



『麻美!!ちょっとさ、話があるんだ…1時間目さぼれない?』


今まで授業をさぼったことのない愛がサボろうと言ったから、大切な話なんだろうと感じたのか、麻美はすんなりとOKしてくれた。












麻美は黙って愛に着いていき、屋上に着いた。







屋上のフェンスに腰掛けながら




『話って?何かあった?』


沈黙を破ったのは麻美―






『ん。あのね、先輩のことなんだけど―』




“先輩”

その言葉を出した瞬間、麻美がすごく心配した顔をしたのがわかった。



『あ…そんな心配するような話じゃないよ?
あんね、愛…先輩のアドレスゲットしたんだ♪』










……―







あれ…?





麻ッ…
ガバッ!!




『やったじゃん!!すごいよ!!もぉ〜…愛が深刻そうに話すから……ヒクッ…なんかあったのかと…ヒクッ』



麻美は愛に抱き着きながら泣いていた―













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