ぁなたの元へ




―愛と龍一の始まりはそんなメールだったね。





愛はすごくドキドキしてました。














ホントに他の人に対する気持ちとは違ってたんだよ。




そして―













もちろん今でも“運命”の人だと思ってます。






昔ね、
おばあちゃんが言ってたんだ。




『人はね、小指に赤い紐が付いてるの。
その紐の先は、運命の人と繋がってるんだよ。』


『愛にもその紐付いてるの?』


『フフッ、付いてるよ。その人を見付けられるかは愛次第だよ。
そしてね、
見付けられたら、その人がどんなに遠くにいても側に飛んでいけるんだよ。』



『でも、愛は小鳥さんじゃないからお空は飛べないんだよ?』




『フフッ。そうだね。お空は飛べないね。でも心は飛んでいけるんだよ。
おばあちゃんはね、おじいちゃんが運命の人だから、
おじいちゃんが天国に行っても心はずっと、おじいちゃんの近くにいるんだよ。』
< 62 / 62 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop