ぁなたの元へ
それから数日後―

今日も、蒸し暑い日だった。






『あぢ〜。てか、なんでよりによって試合があるかなぁ〜』





愛は、部活のバレー部の試合―


試合は好きだったけど、今日だけは嫌だったよ…





『しょうがないよ。まぁ、まだダンスの練習あるんだしいいじゃん♪』

同じくバレー部の紗耶香が言った。






そう。今日はブロック全体でするダンスの練習の初日…――





『よくないよ〜!!こういうのは初日が大事なんだって!!』

『愛は先輩にぞっこんだからね〜(笑)』

紗耶香にも先輩のことは話していた。


『うるさぁい(笑)あ〜ホントにやる気でないし…』


『えッ!!ちょっとちょっと!!愛に頑張ってもらわないと、うちら勝てないんだからね!!』





愛は、中学で毎年、全国大会にいってたくらい、ずっと本格的にバレーしていたから、
自分で言うのも変だけど、今日みたいな地区の大会では、飛び抜けた実力を持ってると思う。





『はいはい〜。頑張りますよ〜。』
< 8 / 62 >

この作品をシェア

pagetop