この思い秘密です
Little lise
「little lise(リトルライズ)?」
坂下さんの事務所兼スタジオでユニットの打ち合わせをしていたのだが
開口一番little liseと言われ首を傾げた。
「君たちのユニット名だよ」
そしてタブレットを私たちに差し出すとそこには
既に完成されたユニット名のロゴだった。
「小さな嘘ってやつですか?」
淳平がロゴを食い入るように見ながらつぶやいた。
坂下さんは画面をスライドさせると視線を私たちに向けた。
私も画面から目を離した。
そして私たちはまたも驚かされた。
「このユニットに参加しているのが沖野淳平だということは秘密にしたいんだ」
『えっ?』
2人の声が重なった。
「もちろん凪ちゃんが実は沖野君のマネージャーだったということもね」
「ということは?」
坂下さんは自信たっぷりの笑みを浮かべた。
「little liseが何者なのか!一斉非公開にするんだ。極端な言い方をすれば
男女のユニットだけどそれ以外の情報を一斉流さないってことにするんだ。
だからリリースする曲のPVも本人出演はない。ドラマ仕立てにするか、アニメとか・・・
やり方はいろいろあるから問題ないよ」
「でも取材等があった場合はどうするんですか?」
「すべて僕を通してもらう。インタビューなんかはメールでの回答で問題ないよ」
坂下さんのタブレットには私たちの今後の活動要項がびっしり書き込まれていた。
あんな短時間でよくここまで計画を立てたものだと感心してしまった。
「liveはできるんですか?」
淳平の質問に坂下さんは
「すぐにはない。liveをやるときが君たちの正体を明かす時だからね」
私と淳平は顔を見合わせた。
坂下滋という男は一体どこまで私たちをプロデュースするつもりなのだろう・・・
坂下さんの事務所兼スタジオでユニットの打ち合わせをしていたのだが
開口一番little liseと言われ首を傾げた。
「君たちのユニット名だよ」
そしてタブレットを私たちに差し出すとそこには
既に完成されたユニット名のロゴだった。
「小さな嘘ってやつですか?」
淳平がロゴを食い入るように見ながらつぶやいた。
坂下さんは画面をスライドさせると視線を私たちに向けた。
私も画面から目を離した。
そして私たちはまたも驚かされた。
「このユニットに参加しているのが沖野淳平だということは秘密にしたいんだ」
『えっ?』
2人の声が重なった。
「もちろん凪ちゃんが実は沖野君のマネージャーだったということもね」
「ということは?」
坂下さんは自信たっぷりの笑みを浮かべた。
「little liseが何者なのか!一斉非公開にするんだ。極端な言い方をすれば
男女のユニットだけどそれ以外の情報を一斉流さないってことにするんだ。
だからリリースする曲のPVも本人出演はない。ドラマ仕立てにするか、アニメとか・・・
やり方はいろいろあるから問題ないよ」
「でも取材等があった場合はどうするんですか?」
「すべて僕を通してもらう。インタビューなんかはメールでの回答で問題ないよ」
坂下さんのタブレットには私たちの今後の活動要項がびっしり書き込まれていた。
あんな短時間でよくここまで計画を立てたものだと感心してしまった。
「liveはできるんですか?」
淳平の質問に坂下さんは
「すぐにはない。liveをやるときが君たちの正体を明かす時だからね」
私と淳平は顔を見合わせた。
坂下滋という男は一体どこまで私たちをプロデュースするつもりなのだろう・・・