この思い秘密です
「食材や日常生活に必要なものはここのスタジオを管理してくれてる
上野さんがお二人の代わりに調達してくれます」

そう言ってファイルを差し出した。そこには上野さんの連絡先や

ここでの生活についての事が細かく書かれていた。

食材などに関しては、指定の時間までに必要なものをファックス

するようにと言われた。お金に関しても必要経費は坂下さんの事務所で処理すると

だかた私たちがむやみに外出する必要もなく

音楽のことだけ考えろってことなのだろう。

なんだかいたれりつくせりな感じだ。

しかもこのスタジオにはオーディオルームが完備され、私のような者でも飽きないための

CDやDVDが棚いっぱいに埋め尽くされている。

レンタルショップでも開業出来そうな量だった。

「とりあえず今日のお食事については上野さんが調理したものが冷蔵庫の中に入っておりますので
レンジでチンして下さい。何かお困りな事があった場合も上野さんに連絡してください。
他に質問がなければ私はこれで失礼させてもらいますが・・・・」

事務所の方が淳平の方をチラリとみた。

「あの・・坂下さんへの連絡はどのように・・・」

「坂下が定期的に連絡を入れるそうなので沖野さんたちから連絡する必要はございません」

なんだか全て坂下さんの管理下にあるって感じだけど仕方がないよね。

ユニット組んでアルバムを出すって決めたんだから・・・
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