この思い秘密です
あ~~どうしよう。

半ば強制的に歌詞担当になってしまった。

しかも淳平からは

「お前が書かなきゃ俺は曲が作れないからな!最低でも12曲分の歌詞を書けよ!」と

言われたが、ドがつく素人にいきなり12個のラブソングなんかかけるわけないじゃない。

しかも、好きな人は・・・あんた(淳平)なんだからね!・・・な~んて

絶対言えないし、曲作りの大変さは淳平を通してだけど知っているだけに

気が重い。


昨日までは淳平がスタジオにこもっていたけど

今日からは私がスタジオにこもりそうだ・・・


「好きな人をおもいながらね~~」

夕食が済むと歌詞を考えたいからと言ってスタジオのコントロールルーム

で一文字もかけていないノートとにらめっこしていた。

あ~~どう書けばいいのだろうか、まじめに本音ぶつけちゃうとか?

いやいやこんなこと実体験だったら即ばれちゃうからそれは無理。

少女漫画感覚だったら・・・かけるかな

なんて思ってみたけどそんな簡単なもんじゃない。

書き出しから既に挫折してしまいそうだった。

改めて作詞作曲を全て自分で書いていた淳平の凄さを痛感したと同時に

書けない書けないなんて淳平の脚を引っ張るような真似はしちゃいけない。

淳平がこれから先も音楽活動ができるかできないかの瀬戸際なんだから。

とりあえず、出会いからとか順番に各必要はないのだから

例えば今思っていることワードをノートに書き出して

それをパズルの様に組合わあわせて見ることにした。





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