この思い秘密です
そして

ものすごく楽しそうに

「わかっちゃった」というと立ち上がった。

そしてマイクにむかって中にいる淳平を呼びかけた。


「沖野君、いまからコーラスを凪ちゃんと一緒に撮るから準備しておいて」

だけど私はなにがわかったのか全く分かっていない。

淳平は口を尖らせながら面白くなさそうにギターをスタンドに置くと

マイクスタンドの前にたちながらヘッドホンをつけた。


私も立ち上がると一度大きく背伸びをしてブースの扉に手をかけた。

「凪ちゃん」

「はい」

「とりあえずさ・・・沖野君に何を言われても気にしないように。歌うことだけ考えてtね」

軽く手を振った。

分かっちゃったといっても教えてくれないし淳平は淳平で一人で怒ってるし・・・・

もうこんな状態でできるとは思えなかった。

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