この思い秘密です

俺はどうしたいんだ？

もし凪の好きな男が坂下さんじゃなくて

俺だったら・・・こんなイライラはなかったのか？

それとも単に2人が羨ましかったのか？



階段を下りてダイニングテーブルに座ると

俺の大好きなオムライスとスープが置いてあった。

オムライスにはケチャップで「たべてネ」とかいてあった。

俺が変なことを言わなければあったかいオムライスだったのだろうが

一口食べると

温かさはなかった。スープも常温・・・

いつもだったら目の前には凪がいて味はどうなのかと

感想を求めてくるのだけれど

一人で食べる夕食がこんなにも寂しいと思ったことはなかった。


「明日は凪と一緒に食べたいな・・・・」

ぼそっと呟いた自分の本音にハッとした。

俺はいつの間にか凪に今までとは違う感情を抱いていることに気づかされていた。



それが恋かもしれないと・・・・