この思い秘密です
淳平の決断
まさか本当に来るとは思わなかった。
うちの事務所はあの坂下滋が来ているということで大騒ぎだ。
そして応接室には
坂下さんと社長、淳平、私の4人。
ユニットの話は社長にも話をしていないため、坂下さんが事務所に来たのは
沖野淳平のアルバムをプロデュースするものだと思っている。
だからかなりご機嫌な様子で事務所も安泰だと思っているに違いない。
だけどさっきから痛いくらいに坂下さんの視線を感じる。
この後坂下さんの口からとんでもない一言がでてくるかと思うと
この場から逃げ出したい気分だった。
「それで・・・今日はどういったご用件で・・・」
社長が満面の笑みで坂下さんに話しかけると、坂下さんがちらりと私を見るとすぐに
視線を社長に戻した。
「プロデュースしたい人がいるんです」
坂下さんの言葉に社長の目がいつもに増してキラキラしていた。
淳平はというと・・・何を考えているのか正直わからない表情で坂下さんを見ていた。
そして社長が淳平の名前を言おうと口を開けかけたとき
「凪ちゃんを・・・」
坂下さんが私にとびっきりの笑顔を向けた。
うちの事務所はあの坂下滋が来ているということで大騒ぎだ。
そして応接室には
坂下さんと社長、淳平、私の4人。
ユニットの話は社長にも話をしていないため、坂下さんが事務所に来たのは
沖野淳平のアルバムをプロデュースするものだと思っている。
だからかなりご機嫌な様子で事務所も安泰だと思っているに違いない。
だけどさっきから痛いくらいに坂下さんの視線を感じる。
この後坂下さんの口からとんでもない一言がでてくるかと思うと
この場から逃げ出したい気分だった。
「それで・・・今日はどういったご用件で・・・」
社長が満面の笑みで坂下さんに話しかけると、坂下さんがちらりと私を見るとすぐに
視線を社長に戻した。
「プロデュースしたい人がいるんです」
坂下さんの言葉に社長の目がいつもに増してキラキラしていた。
淳平はというと・・・何を考えているのか正直わからない表情で坂下さんを見ていた。
そして社長が淳平の名前を言おうと口を開けかけたとき
「凪ちゃんを・・・」
坂下さんが私にとびっきりの笑顔を向けた。