あたしだけのヒーロー
「…気をつけりゃいーんだろ!!気をつけりゃ!!」




「その通りなのですー」




分かればよろしい!!!





「…お、王子が負けた!?」




「……2人とも知り合いだったのか?」






………あ。テラス以外じゃ他人のふりしてたんだったーっ







「あ、えっと≪入場してください≫」






咄嗟の言い訳はアナウンスにかき消された。





「ごめん!!あとでね!!」




仕方なく前を向いて入場する。
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