あたしだけのヒーロー
「…啓のあの悲しそうな顔が忘れられなかった」





ずっと後悔してた。






啓を信じることが出来なかったのはあたしだ。




『別れよう、もう、疲れたの』





そう言った時の見開かれた目とひどく悲しそうな泣きそうな笑顔。





「…本当にごめんなさい。啓を信じることができなくて、





啓から、3人から逃げて、啓を傷つけた。」






「……………俺は、悲しかった、けど。





徹が全部話してくれたんだ。千里も。







夕日だけが悪いんじゃない。」
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