あたしだけのヒーロー
守ってあげられなくて、ごめん。




呟くように言われた言葉に、目がまた熱くなる。






違う…啓は、悪くないのに。




……あたしが、悪いのに。






「…夕日、もう自分を責めるな。」






背中を優しく叩かれて、思わず本音を口にした。





「…あたしが、悪いんだよ……………





責めるとかの問題じゃなくて……あたしのせいだ」







あたしが、啓を好きになったから。
< 371 / 469 >

この作品をシェア

pagetop