虹色のラブレター
5月17日月曜日 曇り
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今日、学校を出たところで後ろから腕を掴まれた。
ナオキだった。
怖かったけど…はっきりしとかなきゃって思って、ナオキの車に乗って久しぶりに彼のアパートに行った。
ナオキは私に謝ってきた。
「病気のこと突然聞かされてどうかしてた」って。
「俺が支えてやるから、もう一度やり直そう」って。
今更、そんなこと言われても…もう遅いよ。
ナオキの気持ちもわかる…わかるけど…
でも、そうじゃないと思う。
もし、ナオキの立場が私なら、智なら、美貴なら…
あんなことはしなかった。
そう、私が一番辛い時に、ナオキはそばに居なかった。
私はずっとナオキの帰りを待ってたのに…
ナオキは帰ってきてくれなかった。
そんな時、私を支えてくれたのは智と美貴だった。
私には、大切な人がいる。
だから、もう関わらないでってナオキに言った。
そしたらナオキはキレだして…私を襲ってきた。
私はいつでも逃げれる準備をしてたから、とっさに部屋から飛び出して走った。
本当は走ったりしちゃいけないのに…。
怖かった。
ナオキはやっぱり怖い。
口ではあんなこと言ってても…本当は私のことなんて思ってくれてないんだ。って実感した。