ナオとショウ~第1章~『TWIN FIGHTR』
ナオとショウ
夜。
とある国の片隅、まだ開拓されていない真っ暗な森。
闇に包まれたこの森の中を走り抜けていく者がいた。
長く生い茂る草花、突き出す木の枝、何より一寸先も見えないこの過酷なアスレチックを全力疾走していく・・・。
ときおり後ろを振り返っている。
どうやら何者かに追われているようだ。
数分走ったところでさすがに疲れたのか、徐々にペースダウンし、やがて息を切らしながら走者は立ち止まった。
そして、まるで闇に溶け込むかのようにすぅっと姿が消えていった。
と、その時、火炎放射が辺りを襲った。
「アツ!アチ!アチチ!」
さっき消えた者が姿を現した。
10代後半の少年だった。
「俺から逃げられると思ったのか?」
少年とはまた別の声が近づいてきた。
髪を金色に染めた、赤いジャケットと黒のズボン姿の男だ。
とある国の片隅、まだ開拓されていない真っ暗な森。
闇に包まれたこの森の中を走り抜けていく者がいた。
長く生い茂る草花、突き出す木の枝、何より一寸先も見えないこの過酷なアスレチックを全力疾走していく・・・。
ときおり後ろを振り返っている。
どうやら何者かに追われているようだ。
数分走ったところでさすがに疲れたのか、徐々にペースダウンし、やがて息を切らしながら走者は立ち止まった。
そして、まるで闇に溶け込むかのようにすぅっと姿が消えていった。
と、その時、火炎放射が辺りを襲った。
「アツ!アチ!アチチ!」
さっき消えた者が姿を現した。
10代後半の少年だった。
「俺から逃げられると思ったのか?」
少年とはまた別の声が近づいてきた。
髪を金色に染めた、赤いジャケットと黒のズボン姿の男だ。