C O L O R F U L
「…オレは−石谷 圭−って名前。お前は?」
「桜井 花未」
「顔に合ってんな。てか中学校間違えてんの?」
クスクス笑いながら言ってくる。中学校を間違える!?
あたしは高校生だから!!
「ハナは高校生だもん!今日入学式なのーっ」
「………あ?お前、この学校のヤツ?だったらさっさと行けよ。入学式始まるぜ」
校舎のド真ん中にある時計を見ると9時を過ぎていた。
運動場にいたたくさんの生徒はいつの間にか消えてた。
「早く言ってよ!」
「うるせぇ」
「まぁいいや!ばいばーい」
「じゃあな」
急いで体育館に向かった。
≪ドン!≫
ドアを勢いよく開けるとあたしは注目の的だった。
生徒や保護者は既に席へ着いていた。
ハナ、やっちゃった…?
ハハッと軽く苦笑いで、中にとことこ入る。