C O L O R F U L
 


「……あ!ハナ、見て!」

「ん?…あーっ!」

「あれ、皆本智でしょ」

「うん、多分…」


駅ビルの中わぶらぶらしてたら、ファーストフードの店で皆本智が女の人と座ってた。


あたしはそれを、ジッと見つめていた。


「ちょ、ハナ見すぎだって!」

「あ、うん」


そして、足を進めると皆本智があたし達に気付いて手を振ってきた。


「……はい?皆本智が手振ってるよ!意味分かんないって!」


あんな態度だった皆本智が手を振ってきたことに愛美はとても驚いていた。

あたしはそんなことお構いなしに手を振り返す。


『ちょ、まってて』

口パクで、女の人にそう言うと外に出てきた。


「よ、ハナちゃん♪3回目〜」

『……皆本智がなんでハナのことハナちゃんって呼んでんの?』


愛美があたしの耳元で呟く。


 
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