C O L O R F U L
「んっとー…はい、これ!あげる!」
あたしはカバンの中から大好きなマーブルチョコを圭に渡した。
「……はっ!?」
「これ食べるとね、元気になるんだよ!カラフルだし小さいから。……可愛いでしょ、マーブルチョコ」
「あぁ。……ハナちゃんみたいだな」
「……ハナみたい!?なんでさ〜」
圭がクスクス笑ってマーブルチョコを受け取る。
「喜怒哀楽激しいし、ハナちゃんって色に例えやすい。それに……小さくて可愛いぢゃん?」
ドキン
ドキン
小さい、とか余計だけど
可愛いって……
今、言ったよね……?
顔が熱い。
「……あ、照れた」
圭はそう言って、またクスクスと笑った。
その顔を見て、あたしも一緒に笑った。