C O L O R F U L
あるようでない…
入学してからもう、10日程過ぎた。
みんな、学校にも慣れて1年教室があるこの階も騒がしくなり始めた。
あたしも充実した高校生活を送っていた。
「お〜い、これから1年間このクラスをまとめてもらう学級代表を決めるぞ」
上からの視線で担任の吉川さザワついていた教室で叫ぶ。
「は、嫌だし」「んなもん、なくてもいーぢゃん」
たくさんの言葉が教室に飛び渡った。
「センセー質問〜。どーやって決めるの〜?」
優希が質問をする。
吉川はよく聞いた、と言わんばかりに目を光らせ教卓の上に2つの箱を置いた。
「青のシールが男、赤のシールが女。さぁ〜早い者順だ」
そう言って、黒板にもたれる。
「ハナくじ運いいもんね〜♪」
あたしは1番にくじを引く。
引いた紙には≪アタリ≫と適当な字で書かれてあった。