「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「あのボールすっげぇ
  欲しい・・・・・。」


  Σ考えてること一緒じゃんっ!


  たったそれだけど、なんてこと
  ないけど、あたしにとって
  それはすごく嬉しくて。


  悠樹とおなじコトを思ってる。
  それが無性に嬉しかった。


  悠樹は野球を愛してて、
  あたしも野球が大好きで。


  そんな偶然がどうしようもなく
  嬉しかったりするんだ。。


  1-0。まだまだどうなるか
  分からない。だから、面白い。


  まだこの熱気の中にいたい。


  ふいにポンと頭に手を置かれた。
  それは隣の席に座ってる柊の手だった。


  優しく笑ってくれていた。
  友華も笑っていた。


  敵わないなぁ。。何でも見透かされてる
  気がするし。。


  あたしの幼馴染は最強だよ。
  きっと世界で一番最高の幼馴染だね。


  「どうなるかなんて分からない
  よね。これから。」


  精一杯の虚勢。だけど、諦めてなんて
  いられないから。諦めたくないから。
  
  
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