「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「え??気をつけてって?」

  前に、漣にも同じコトを
  言われた気がする。


  そのときは梓のコトを気をつけろ
  って言ってたけど。


  転校生に嫌われる性質なのか、、
  あたしは?!


  「話すと長いから詳しいことは今度。
  だけど、本当に気をつけておいて?」


  あまりにも真剣に言うから。
  きっと美香さんが気をつけなければ
  ならない様な人なんだろうと何となく
  分かった。


  「う、、うん。気をつけるね。。」


  「あ、もう学校着いたわ。部活に
  行かないとね。。未来は職員室に
  顔出さないといけないんでしょ??」


  Σそうだった!休んだ次の日は
  職員室に行かなきゃいけない!!


  あーー、、面倒っ!!
  職員室の雰囲気嫌いだし!!


  「ごめん!!みんな部活行ってて!!
  職員室行ってくる!!」


  「うん。行ってらっしゃい。
  嫌だろうけど、、頑張れ!」



  未来が走り去ったのを見送ってから
  漣が冷たい口調で言った。


  「んで?ちゃんと説明しろよ。
  あの五十嵐って女がどうしたって?」


  漣の口調は今までとは全く
  違っていた。ぞっとするぐらい
  冷たくて、真剣だった。


  新庄さんはポツリポツリと
  話し始めた。


  
  


  


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