「野球が俺の恋人」なんて言わせない！！
　　「未来は確かに葵中にいた
　　女子とは違うわ。男子に
　　色目を使ったりは絶対しない。
　
　　
　　だから未来が美香の邪魔に
　　なることをしたっていうんじゃ
　　ないわ。。。


　　この前ね、言ってたの。
　　『あの仔って居るだけで邪魔な
　　人間。あんな仔の何処がいいの？』
　　って。そう言ってたの。」


　　全員の顔から血の気が引いた。
　　五十嵐さんが話どおりの人なら、
　　未来は確実に狙われている。


　　未来は結構男子に人気がある。
　　元気だし、野球好きだし、
　　よく笑うし、優しい所もあるって
　　ことで、好かれている。


　　恋愛感情じゃなかったとしても、
　　それは五十嵐さんにとって
　　許せないことなのかもしれない。


　　沈黙を破ったのは漣だった。


　　「事情は分かった。
　　だけど、俺はお前が嫌いだ。
　　過去は消せねぇだろ。。

　　未来には指一本触れさせねぇ。
　　何かしやがったら地獄行きに
　　してやるんだよなぁ？」


　　冷たい声で誰かに同意を
　　求めるように。


　　「そうね。
　　もしそんなことになったら
　　何をするか分からないわ。

　　この学校に来たことを
　　後悔させてあげるわよ？」

　
　　あぁ、そっか。友華に、、か。
　　この二人は未来を巡って喧嘩するし、
　　仲が悪いけど、同時に未来の危機
　　なら手を組む。恐らく最恐だろう。


　　だけど。俺にとっても未来は。
　　


　　


　　
　　


　　
　　　
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