「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  【漣side】

  -8回裏。新庄の助言で
  部員が勢いづき、6回と 
  7回で同点に追いついた。


  けど、やべぇな。。


  俺と悠樹以外の部員が
  いい当たりを出し始めたことで、
  あっちも相当真剣になってきた。


  次の打順は谷口恭介だ。


  谷口はさっきのホームラン以外
  にもヒットはたくさん出してる。


  さてと、どうするかな。


  ストレートでいくと危なそうだし、
  カーブの方がいいか。。


  サインを出したが、
  首を振られた。


  何を投げるつもりだ―――――――?


  
  投げられたたボールはどう見ても
  ストレートだった。


  いつもより球速が落ちている気がした。
  これは打たれる、そう思った瞬間、
  ボールは俺のミットに向かってきた。


  何故この男がこの球を
  打てなかったのか分からず、
  危うく球を落とす所だった。


  思いっきりバッドを振ったはず
  なのに空振った本人も驚いている。


  「チェンジアップか?!」


   


  

  


  

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