「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「朝学校に行ったら校門で
  女子に待ち伏せられてて。
  キレた女子に殴られて。。」


  「どういうこと?!って
  問い詰められて。泣かれて、
  『ひどい』とか言われたね。」


  「悠樹平手打ちされてたな。
  柊は大人しい女子に泣かれて
  大変そうだったし。」

 
  「いや、漣ほどじゃないよ。
  『ゲイなんか好きになった
  あたしが馬鹿だった』とか
  言われてなかったっけ。。。」


  「「「はぁ。。。」」」
 
 
  思い出して悲しくなる俺達。


  『女子に興味ないんじゃなくて、
  ゲイだったんだ。最低!!』


  『気持ち悪い。。。』


  『ありえないし。最悪。』


  散々言われた。俺はともかく、
  柊と悠樹にそんなことを言ったの
  が許せなくて、全員殴り飛ばして
  やろうかと思った。


  あまりのウザさにキレそうに
  なった。そんな根拠のない噂一つに
  振り回されるこっちの身にもなれ
  っての。

 
  だから女は嫌いなんだよ。
  いちいちうるせぇから。


  そろそろキレるか、、と思った時、
  一人の女が信じられない台詞を吐いた。


  前に告られた気がするが、
  名前なんかとっくに忘れた。。


  『瀬戸さんが言ってたんだもん!
  一番近くにいるんだから、瀬戸さんの
  言うことが本当なんでしょ?!』

 
  俺たちはあまりの馬鹿馬鹿しさに
  呆れて、わめいてる女達を放って
  学校の中に入った。。


  


  


  
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