「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「柊、、どうしたの?」

  走りながら友華が聞いてきた。

  「何でもないよ??」

  
  「顔色悪いわ。少し休んで!!」

  
  やっぱり誤魔化せないか。。
  朝から少し体がだるかった。
  さっきからずっと走っていることで、
  どんどんキツくなっていた。


  「だけど、先に未来を探さないと。」


  「駄目!漣と悠樹も探してるから、
  少し休んで!!柊も未来と同じ
  くらい大切なのよ??」


  その言葉に驚きと、嬉しさを
  感じた。

  「じゃあ、ちょっと休む。」

 
  壁にもたれかかる。ほんの少し、
  楽になった。


  「友華、、悠樹達に連絡を」


  俺は慌てて自分の声を止めた。


  壁によりかかったことで、
  その部屋からの声が聞こえた。


  「柊??」


  心配そうに名前を呼んでくれる
  友華に手招きをする。

  
  友華にも声が聞こえるように。

  そのとき、ちょうど漣と悠樹が
  こっちに向かってきた。


  俺は慌てて口に人差し指を
  当てて、「静かに」と合図を送る。

  
  悠樹はこんな時でも、
  いつものように「大丈夫なのか?」
  と言って辛そうな顔をした。

  
  いつもと違って、小声だったけど。
  漣も同じように。心配してくれる
  人がいることは幸せだと思う。





  


  
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