「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「どうしてここに?」

  「友華が柊の体調が悪いって
  メールしてくれたんだ。」


  何か友華らしいな。。


  「桜井と悠樹もこっち来て。」

  
  四人で耳を澄ませる。
  声が聞こえた。
  未来と五十嵐さんの声が。


  「次は何をすればいいの?」


  「今回のはすごかったねぇ。
  あの三人の周りから女子が消えた。
  意外と美香と気が合うんぢゃない?!」


  「あなたとなんて気が合ったら
  人生終わり。谷口恭介の事
  教えてくれるんでしょ??」


  「いーよ??教えてあげる。
  でも、男のために友達犠牲に
  するなんてやっぱ同類じゃん!」


  「・・・・・そうかもね。
  でも、知りたいから。谷口の事。
  誰を傷つけてもね。」


  「美香は未来ちゃんは悠樹が好き
  なんだって聞いてたんだけどな??
  違うんだ??それとも飽きたのー?」


  「もう昔の事。谷口の方が
  よっぽどいい男だしね。
  一途に思い続けるのが無駄だって
  気付いてしまったし。


  今日の朝、悠樹に怒ってた女子の数。
  あれだけの女子を悠樹は振り続けたの。
  どれだけ傷つけたかも知らずにね。」


  「怒ってるんだぁ?!
  でも、分かるよその気持ち。
  女子の想いを見てみぬふりする奴
  って最低だもん。未来ちゃんが
  傷ついた分だけ傷付ければいいん
  だょ!分からせてやりなよ!!」


  未来の声はいつもと違っていた。
  ひどく冷たい声だった。


  俺たちはあまりのショックで
  ただ呆然と話を聞いていた。


  信じたくなかった。
  だけど、未来は五十嵐さんと
  手を組んでいた・・・・・?
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