「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「お前はなにがしたい?!
  漣まで傷つけて!!」


  「悠樹に言われたくない。
  あたしの気持ちに一度でも
  気付いたことがあったの?
  八年間ずっと想ってたのに。」


  悠樹がハッと息を呑んだ。


  悠樹は未来の言うとおり、
  未来の気持ちに一度も
  気付かなかった。ただの一度も。


  「未来、どうして?!
  今までそんなこと一度も
  言わなかったじゃない!!」


  「友華、、ごめんね。
  もう分からなくなっちゃった。 
  もう疲れちゃった・・・。」


  未来は本当に悲しそうに
  そういった。だからあたしは
  それ以上何も言えなかった。


  「柊も、ごめんね。
  体調悪いんでしょ?
  早く休んで。ごめんね。」


  柊も驚いていた。悠樹と漣に対する
  態度以外は本当に何も変わらなかった。


  柊の体調に話してもいないのに
  気付いた。


  だけど。


  
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