「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「アンタももう終わりだね!
  こんな時にみんなが来ちゃう  
  なんてかわいそう!!」


  「最初から気付いてたよ。
  みんながいることぐらい。」


  そう、気付いてた。
  絶対に探しに来ると思ってた。
  そういう人達だから。


  だから、すぐに誰かが来たことに
  気付いた。そしてそれは、絶対に
  友華か柊か悠樹か漣だと思った。


  「へぇ。。じゃあ、いきなり
  口調変わったのってわざと
  だったんだ???」


  少し驚いた様な顔で美香が
  聞いてくる。本当は「さん」付け
  をとっくにやめていたんだ。


  友華達の前ではずっと
  「美香さん」と呼んでいたけど。


  「ねぇ、、だったら何で
  井上さんと柊のときは優しく
  言ったの??あの二人ちょっと
  迷ってたじゃん??」



  「そうしないとあの二人が
  気付くから。全員のことを
  冷たく突き放したら、、
  『むりやりやらされてる』
  ってバレるでしょ。。。
  

  でも、友華も柊も最後は絶対に
  悠樹達を選ぶと思ったから。
  迷ってもあたしに味方することは
  ないって思ったから。悠樹達を
  傷付けたあたしを選ぶハズないから。


  谷口恭介の事を出したのも
  同じ。利益があるから美香と
  つるんでるんだと思わせる
  ため。あなたと急に仲良く
  なってたら逆におかしいでしょ。」


  
  
  

  
  
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