「野球が俺の恋人」なんて言わせない！！

　　「すっごい！！大した女優だね！
　　全然気付かなかったぁ。。
　　あの人達のコトを分かってるから
　　こそ出来た演技だもんねぇ！！

　　
　　だけど、これで、美香と離れられなく
　　なったね。。まだまだやってもらいたい
　　コトいっぱいあるもん。もう何処にも
　　逃げられないね！！」


　　「そうだね。何でも聞いてあげるよ。
　　もうどうでもいいから。」


　　あたしは話を終えて技術室から
　　出た。その瞬間涙が流れた。


　　美香にもみんなにも絶対に
　　見せないように、堪えていたけど。


　　何が悲しいんだろう。
　　
　　
　　悠樹と漣を傷付けたこと？
　　
　　
　　誰も「信じてる」と言って
　　くれなかったこと？


　　柊と友華が辛そうな顔を
　　していたこと？


　　もう二度とみんなの元へは
　　戻れないこと？


　　全部、、なのかなぁ。。


　　本当は「こんなことしたくない！」
　　そう言ってみんなの所に行きたかった。


　　みんなと一緒にいたかったよ。

　　
　　もっとずっと。


　　だけど、もう駄目だね。
　　

　　みんなが美香に傷付けられなくて
　　本当によかったよ。


　　バイバイ、みんな。
　　

　　楽しかったよ。みんなといれて。
　　ありがとうって思ってるよ。
　　
　　
　　バイバイ。


　　今、グラウンドに居るはずの
　　心友達に。