「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  ♪~♪~♪~♪

  携帯の着信音が鳴った。
  

  「あ、、ごめん。びっくり
  させちゃったね。ごめん、
  ちょっと出るね。。。」


  誰からだろ???こんな時に。
  どうでもよさそうな話なら
  後で掛けなおせばいいかな。。


  「もしもし?」


  『俺だけど。今大丈夫か?』


  「うーん。。あんまり大丈夫じゃ
  ないんだけど。大事な用??」


  『市川達と話さなくなってから
  どれぐらい経った?』


  恭介の問いに心が痛んだ。
  本当にもう何日口を利いていないの
  だろう。寂しくて、寂しくて、哀しい。


  「それ聞く?もう軽く二週間は
  超えてるけど。。。何で??」


  『美香に何かされたりしてないか?』


  「してないよ!!何かあったの?!」


  『いや、何もされてないならいい。
  未来、、今何処にいる??』


  「学校にいる!!ちょっと遅くなる
  からお母さんにそう伝えておいて??」


  『俺が?!無理だって。。
  お前のお母さん優しすぎ。。。
  こっちが申し訳なくなってくる。。』


  「分かった。じゃあ、なるべく早く
  帰るから、言わなくていいよ。じゃあ、
  後でまた掛けなおすね!!」


  『おう!』


  そう言って電話を切ってしまった
  恭介。。一体なんだったんだろ。。


  恭介とはたまに電話したりするけど、 
  いつもよく分からない。ふらっと
  掛けてきて、さっさと切ってしまう。。


  本人曰く、『兄と妹のコミュニケーション』
  らしいが。未だにさっぱり理解出来ない
  とこが多い人なんだよね。変というか。。
  


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