「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「えっと??誰だったの??」


  「あ、、ごめん!!
  知り合いからだったんだ。。」


  間違っても『腹違いの兄です』
  なんて言えないし。。絶対しつこく
  問い詰められるはめになる。。


  「そうなんだ。。この学校の人
  じゃない人なの???」


  「ああ、、うん。全然違う。」


  「そうなんだ。」


  心なしかホッとしたように見えた。
  
  
  その表情を見たとき何かが
  ひっかかった。 


  携帯電話を取ったときずっと怯えて
  いたような――――――――?

  
  この仔ずっと周りを気にしてた――?


  何かがおかしいと思ったけど。。


  結論が出る前にあたしは旧館二階の
  女子トイレに着いてしまっていた。


  ガラッ。。。


  トイレの戸を開けると、真っ暗だった。
  放課後の、しかも遅い時間のトイレは
  はっきり言って不気味で怖い。。。
  部活が長引いたからだぁ(涙)


  「電気つけよっか。。」


  返事は、、ない。暗くて、不安になる。


  「川岸さん??」

  
  名前を呼んでも。返事はない。


  ドンッ!!急に誰かに突き飛ばされる。


  「痛・・・・っ」


  


  
  


  



< 257 / 399 >

この作品をシェア

pagetop