「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「悠樹、、柊!!」


  「友華、漣、新庄!
  未来はいたか?!」


  「いないわ!あたし達も谷口さんに
  連絡をもらっていろんな所を探した
  けどいなかったの!!!」

 
  友華の言葉に俺達は肩を落とす。
 

  何処にいるんだ?!これだけ
  探してもいないなんて!!


  あと探してない場所は。
  頭の中に地図を描いて探した場所
  を消していく。あとはあそこしか
  残っていない。


  「学校に行くぞ。こんな所で
  考えてる暇があったら走って
  探した方が早ぇだろ!!!!」

  
  漣の言葉を聞き終わる前に俺達は
  走り出していた。体を動かして
  いなければどうしようもない不安に
  駆られてしまう。


  そうして、俺達は学校に着いた。
  
 
  けど。。


  「鍵が開いてねぇ!!」

  
  谷口が焦ったように言う。


  「だったら未来はここには
  いないんじゃないですか??」


  柊の言葉にハッとなる俺達。
  学校にいる、、と思っていたが
  居るという確証は何処にもなかった
  のだ。


  だが、いないとしたら一体何処に?!
  俺達が探した場所と、友華達が探した
  場所を合わせれば町内全部探したことに
  なるはずだ。

  
  何処か見落としでもあったのか?
  それとももっと遠くまで探さないと
  駄目なのか??


  「鍵なら開いてる、、きっと。」


  考えていた俺達を現実に引き戻したの
  は新庄のきっぱりとした声だった。
  

  
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