「野球が俺の恋人」なんて言わせない!!
  「開いてる、、って?」

  
  友華が怪訝そうに聞く。

  
  「鍵なら学校の至る所にある
  じゃない。だから、わざわざ
  正面から入る必要なんてない。
  
  あたしの前いた葵中ではいつも
  誰かが鍵開けて帰ってたわ。
  夜学校で溜まったり、忘れ物を
  取りに行ったり出来るようにね。


  だから、開いてるわ。多分。」


  「ん??誰があけてるんだ?」


  疑問に思って聞く。前の学校で
  開いていたとしてもこの学校で
  開いているかなんて―――――――。


  Σ!!そういうことか!


  「市川君もう分かったでしょ?
  美香は葵中に居てしかもリーダー格
  だった。だったら葵中では美香も
  鍵を開けて帰ってたはずよ。この
  学校に来てからもそうしていたと
  したら??開いてるんじゃない?」


  「じゃあ、手分けして開いてる
  場所を探さないと!!!」


  友華の言葉に走り出しそうに
  なったが、新庄に止められた。


  「待って!!鍵を開ける場所の
  基準になってた条件があるの!!」


  新庄の言葉に俺達は驚いた。
  そんなにしっかりと決められて
  いるとは。。適当に開けている
  わけじゃないのか。。。


  「一つは勿論閉められない場所。
  開けてもすぐ鍵掛けられたら意味
  ないでしょ。二つ目は入りやすい場所。
  コレも当たり前だけど。三つ目は、
  入った後教師に見られることのない
  場所。バレたら怒られるに決まってる
  からね。全部当たり前のことだけど。


  この条件を満たしてる場所って、
  この学校の何処にある???
  あたしこの学校の造りよく
  分からないんだけど。。。。」


  


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